ダイヤモンドが愛の証とされるのは何故?

多くの国々で4月の誕生石として選定されている宝石・ダイヤモンド。和名を金剛石といいます。

宝石言葉は《永遠の絆・清純無垢》。宝石のメッセージは《不滅/恋の勇気と勝利/潜在意識を引き出す》です。

地球に存在するどの物質よりも硬く、虹色の美しい輝きを放つダイヤモンドには、《永遠の絆を護ってくれる》《悪霊を祓い、勝利へ導く》《潜在能力を引き出してくれる》《敵に打ち勝つ力を与えてくれる》など、持ち主に幸運を呼び込む宝石といいます。

これらにあやかって、ダイヤモンドは婚約指輪に選ばれる宝石で、もっとも美しい輝きを放つプロポーションのラウンド・ブリリアンカットが人気No.1。不変の愛と絆と幸福の象徴として、結ばれた者たちを永遠に護り続けると信じられているのです。

そんなダイヤモンドですが、身につけるには資格が必要だと古来より多くの人々によって伝えられています。《心の資格》です。正しい心・正しい立場の人が持てば、ダイヤモンドはありとあらゆる禍いを避け、幸運をもたらすと考えられていたのです。

他の宝石にも持ち主としての資格を問う資質を持った宝石はありますが、特にダイヤモンドにはこのような逸話や伝説が多く残っています。

ダイヤモンドが婚約指輪に選ばれる理由は、その硬さにあやかった《不滅・永遠の愛》が一般的に知られている縁起なのですが、昔は男性が身体の左側につけると、逞しい体躯になり、闘いに勝利することが出来るといわれていた、男性のための石でした。

女性が婚約指輪として左の薬指に嵌めるようになったのは、「愛の血管は心臓から左の薬指に向かって真っ直ぐに伸びている」という古代ギリシャの言い伝えからきているものです。

一方で、ダイヤモンドは《君子の象徴》。淫らな心を持った人や自制心のない人が持つと、途端、その力は効力を失うだけでなく、持ち主をマイナスへと導きます。これはダイヤモンド独特の性質です。せっかく手に入れたのに、不幸になってしまった話も珍しくありません。それほどにダイヤモンドは気位が高く、持ち主を選ぶのです。ミャンマーではダイヤモンドも砒素も“チェイン”と呼びます。まさに薬か毒か…その人の心持ちでどちらにも転ぶ、紙一重の宝石なのです。

歴史に関わったダイヤモンドは多く、それらには歴史上の事件に関わったものや、地名やイメージを誇張したり、讃辞や賞賛を表した名が付いてるものも多くあります。これらは現在でも、世界中の国・王室や博物館、個人の元で所蔵されています。

持ち主を不幸にするという呪いの青いダイヤモンド《ホープ》やマリー・アントワネットを巻き込んだ詐欺事件の元となった《王妃の首飾り》はあまりにも有名です。

ダイヤモンドを国石としている英国の王室には《コ・イ・ヌール》という名の大きなダイヤモンドが所蔵されています。これは歴史上で最も大きな宝石略奪事件を引き起こしました。ムガール帝国所有だったこのダイヤモンドは、ペルシャ王の策略によって略奪され、その後は血塗られた悲劇を繰り返しながら持ち主を点々とします。最終的には東インド会社の手に渡り、ヴィクトリア女王へと献上されました。

持ち主に闇をもたらしたコ・イ・ヌールは、不思議と女性には幸運をもたらすと信じられていて、ヴィクトリア女王は「女王もしくは王妃のみが身につけるように」と遺言した説もあります。実際に、ヴィクトリア女王亡き後、コ・イ・ヌールは代々皇太子妃に受け継がれて、ジョージ6世の戴冠式の時に、妻のエリザベス1世の時に王冠へと移されました。その王冠は現在、厳重な警備体制の下、ロンドン塔の王室コレクション展示室にて管理されています。