ダイヤモンドはどの宝石よりも硬い…いえ、この地上のどんな物質よりも硬い!しかし、ダイヤモンドが数多くある宝石たちの中でもトップグレードの宝石として地位を築き上げたのは以外と最近で、15世紀。

鉄だろうと、青銅であろうと、はたまたどんな石であろうと、このダイヤモンドを思うような形できるほどの強い硬さを持ったものがなかったため、表面を削る程度の加工しか出来ませんでした。つまり、現在見かけるような、燦然とした美しい虹色の光を放つ無色透明の宝石ではなかったのです。

15世紀初頭までは欧州にはダイヤモンドの研磨産業の事実はありません。しかしその後、ダイヤモンドのカット技術が確立されてその美しさが浮き彫りになると、ダイヤモンド不動の地位を確立したのです。

そのダイヤモンドの等級を決定するのが、ダイヤモンドの鑑定書発行機関です。有名なのは《4C》と呼ばれる基準を考案した米国の【GIA】という団体。

4Cとは“色/Color”、“透明度/Clarity”、“重量/Carat”、“カット/Cat”という4つの鑑定基準のことです。

Colorはその通り、ダイヤモンドの色。天然のダイヤモンドはそれぞれに不純物や結晶構造がことなるため、その個体それぞれで色合いが違います。黄色味掛かっていると価値は下がり、透明度が高かったり、ピンクやブルーなどのカラーダイヤになると市場価値が高まります。

Clarityは内包物(インクルージョン)や表面の傷(ブレミッシュ)を10倍で見たときの状態で11段階に振り分けるものです。これによって、宝石として利用されるものと工業用とに振り分けられます。その割合は2:8だといわれています。

Caratはダイヤモンドの重さによる判定です。1カラット=200mgと規定されていて、鑑定書では“CT”と表記されます。1カラットに満たないものは“ポイント”と呼びます。大きければ大きいほど、価値が高まります。

Catはダイヤモンドの形状のことです。対称性・研磨状態をみます。鑑定対象になるのは主にラウンド・ブリリアン・カットで、5段階での評価になります。最高グレードは“エクセレント/Excellent”で、その中でも特に優れたものには“ハート&アローもしくはハート&キューピット”といって、裏側からはハートの形状の光の粒が8つ、表側からは放射状の光の矢が8つみてとれます。エンゲージリングとして大変人気です。

さらにその希少性を高めるのが、“3エクセレント”の評価。対称性と研磨状態、それから総合評価がすべて“Excellent”だったものにのみ与えられる評価です。

この《4C》の総評が高ければ高いほど、希少価値の高いダイヤモンドなるわけです。

このGIAは宝石学の研究・教育のために設立された機関ですが、世界には宝石の鑑定に関する機関がGIAを含めて4つ存在します。

【HRD】はベルギーにある4つのダイヤモンド取引所を総括する公益法人。ダイヤモンドの格付けの基準となる《IDC規則》を主導する機関です。この規則は世界中の鑑定機関で尊守されている、いわばルールブック的なものです。

【EGL】は国際基準にのっとって業務を行っている組織。【IGI】はダイヤモンドやカラー宝石の鑑定業務を行っています。アントワープの本部を中心に世界中に支部があり、日本では東京に支部が設けられています。

上記で発行される鑑定書はすべて英語表記となっていますが、国内に日本語の鑑定書を発行してくれる機関があり、HRDと提携している【中央宝石研究所】とGIAの支部である【GIA JAPAN】の2ヶ所で発行してもらえます。

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