永遠の愛を誓ったふたりが婚約する時にダイヤの指輪を贈る習慣があるのは、多くの人が知るところ。もはや一般常識の範囲です。

その結婚後の結婚記念日。夫婦が互いを伴侶としたその日は、互いに取って特別な日。よく、長年連れ添った夫婦には、節目として銀婚式とか金婚式がよく知られています。

しかし、実は結婚記念日が周期毎に名前がついていて、宝石に関するものがたくさんあるということを知っている人は意外と少ないのではないですか?

周期によって設定されているものは、国や書物によって若干ことなりますが、ここでは宝石や宝石細工に施されるものにまつわる名前がついている、日本における結婚記念日の周期名の一例を紹介します!

10周年…錫婚/アルミ

12周年…瑪瑙婚/アゲート

13周年…月長石婚/ムーンストーン

14周年…苔瑪瑙婚/モス・アゲート

15周年…水晶婚・銅婚/ロック・クリスタル

16周年…黄玉婚/トパーズ

17周年…紫水晶婚/アメジスト

18周年…柘榴婚/ガーネット

19周年…風信子婚/ジルコン

20周年…陶器婚

23周年…青玉婚/ブルー・サファイア

25周年…銀婚

26周年…星条青玉婚/ブルー・スター・サファイア

30周年…真珠婚・象牙婚/パール

35周年…珊瑚婚/コーラル

39周年…猫目石婚/キャッツ・アイ

40周年…紅玉婚/ルビー

45周年…アレクサンドライト婚

50周年…金婚

52周年…星条紅玉婚/スター・ルビー

55周年…翠玉婚/エメラルド、ジェード

60周年…黄金剛婚/イエロー・ダイヤモンド

65周年…星条青玉婚/グレー・スター・サファイア

67周年…星条青玉婚/パープル・スター・サファイア

75周年…金剛石婚/ダイヤモンド

これらは宝石の性質や宝石言葉の意味に由来してつけられていることが多いのですが、それにあやかってか、近年はこの名前の宝石や宝飾品を贈ったり、お揃いで購入したりする夫婦も増えています。

その都度、互いの存在を確かめ合い、その絆をより深めるものとして、宝石はその輝きと神秘の力でふたりを支えてくれるのではないでしょうか。ここにもまた、古来から信じられている宝石の力にあやかる、人間の深層部分が垣間見えます。

宝石に関わらず、結婚記念日にその周期にあやかった贈り物をするというのは、これまでの夫婦でいられた感謝や互いの変わらぬ愛情、そしてこれからのふたりを誓い合うための証…なんだか素敵ですよね。

豪華な食事や宿泊も素敵だけれど、こういった神秘や言い伝えにあやかった習慣も取り入れてみると、宝石の神秘の力がふたりをより支えてくれるでしょう。